個展終了と馬のアドレスブック

yt0765432014-01-07

2013年11月25(月)〜30 日 (土)の神保町檜画廊での個展が無事終了しました。2ヶ月に亘る入院のあとでもあり、不安でいっぱいでした。この20数年、差し上げる以外は決して売ることのなかった本たちを、知人や元学芸員の方々のお力添えで飾ることができました。毎日アートギャラリーの時に、自分で設計し特注した鏡と蓋付きのアクリルケースも追加発注しました。
これまでの長い年月、理解し支えて下さった友人や編集者をはじめ、通りがかりの人々が絶えまなく入って来られました。お越し下さった方々に心から感謝いたします。
なお、今回飾りきれなかったものなどを、4月28日(月)〜5月10日(土)まで、神保町三省堂古書館4階「スーパー源氏」にて、展示予定です。改めてご案内申し上げます。
3月30日(日)には、延期になっていた吉祥寺産経学園の「マッチ函に入ったロシアのマッチラベルの本」の講習をいたします。

●今年の干支「馬のアドレスブック」(68×117mm) の制作は、2004年。本文は、市販の横長のアドレスブックを利用して、表1の板紙の一部を一層、楕円にくり抜いて剥がす。表紙をしぼのある柔らかいカーフ(仔牛革)でくるみ、このとき楕円部分を、型押ししたようにヘラで凹ませる。その中央に、アクセサリーパーツである銀のポニーを留め付ける。見返しは、十数年前に買っておいたやや厚手の包装紙。金と朱の六角の連なりのなかに、いななくペガサスが、今まさに飛翔しようとしている。この展覧会のために、かつて贈った友人から一時貸し出してもらったので、初展示であった。左側には、 背中に緑の小鳥のいる「王家の馬」ホワイトホースのジュエリーボックス。右側には、お祝のアレンジメントのなかの、サルトリイバラの濃淡の実をあしらってみた。