2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

結城信一と骨細工の小鳥

私がはじめて結城信一の作品に触れたとき、「小説(短篇小説)とはまさにこういうもののことをいうのだ」と思ったが、その味わいは、京都今出川玉壽軒(たまじゅけん)の和三盆「紫野」の口溶けに似ていた。小さくしっとりとつつましく、口に含むと抑制され…