葡萄畑はみのりの季節だった。どこまでも続く色づいた房の連なりにみとれていると、その畑のなかに、白壁二階建ての瀟洒な美術館が姿を見せる。正面にはブルーグレイの曲線の石のモザイクが施され、屋根近くに同じモザイクの楓の葉が一枚。風を受ければ、い…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。