2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「朝顔の露の宮」と消えし蜻蛉

七夕を挟んで毎年三日間開催される入谷の朝顔市が終わった。 かつての岩波文庫の一巻本の『お伽草子』には、現在の上下巻に収録されていない何編かの作品があった。 「朝顔の露の宮」は、『落窪物語』に連なる継子物語のひとつだが、このヒロインには、落窪…

「灯」と「抒情文芸」のエレガンス

知的でエレガントな絵が嵌め込まれた雑誌が眼に留まった。「文学界」など大人の文芸誌のようなシンプルさでありながら、ロマンチシズムにあふれている。馬車から今まさに降りようとして華奢な足首を伸ばしている若い女性。馬車の背景はニュアンスのある緋色…

Les cartes postales antiques

8月の豆本講習のテキストにするフランスの詩を選ぶため、プレヴェールや、アンリ・ド・レニエ、アポリネール、ミュッセなどを読み返しています。 かつての少女雑誌の口絵には、必ず美しい写真と詩がセットになっていて、否応なく覚えたものでした。本文の詩…